Saunner Columns

Interviewed by カーツさとう

2017.3.19

世界一周サウナひとり旅『第2回・混沌の南米大陸篇』

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サウナを求めて世界一周する男『Sauna Donkey』!

北アメリカはニューヨークでやっとの思いでサウナに辿り着いた男が次に目指した地は、サウナ未開の地、南アメリカ大陸だった!!

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ニューヨークの次は南米のチリに行ったんですよ。というのも、イースター島に行きたくて。チリのサンチャゴ経由で。
イースター島は観光もしたかっし、そういう観光地ならば今度こそ間違いなくホテルにサウナくらいあるだろうって。

イースター島ではバギーっていうATVを借りて、そればっか乗ってましたね。それ乗って移動すればサウナのあるホテルも見つけやすいんじゃないか?って。そしたらありましたね!
ホテルの中のスゲェきれいなスパみたいなサウナ。オレが泊まってるホテルじゃないすよ。泊まってない高級リゾートホテルにあった。

ただ全然おもしろくないサウナ。単にキレイなだけ。水風呂も無いんですよ、プールも無い。ほら、バリとかの、女性がよく行くスパってあるじゃないですか? 浴槽に花びら浮いてるような。あれにサウナがくっつているような。

おまけにそうだ、クローズしてたんだ、サウナ室。それをオレが頼んで開けてもらったんだ。

そうそう、こういう時って最初に自己紹介するんですけど「サウナに入るために世界一周してるんですよ」っていうと、「おぉ~、入っていきます?」とか必ず言われる。

でもクローズしてたから、サウナ室にまだ電気入れてなくって、熱くなるまですげェ時間かかるっていうの。それで、もういいですよって帰ってきたんだ。そうそう、ココは見ただけ、見ただけ。

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イースター島のあとは、次の目的地のペルーに行く飛行機の待ち合わせで、サンチャゴの空港で一晩も時間が余ったんで、街のイタリア食堂に行ったんだ。そしたら現地の男3人組と知り合って。その中の一番小さいヤツがペルーの特殊部隊の隊員で、どう見ても人殺してる眼でしたね。別れる時に「コレをやるから」っていわれて帽子をもらったんだけど、それがすげぇ湿ってるんですよ。ジトっとしてて。おまけに臭くってね~。でも、臭くてもせっかくもらった物なので捨てないでおこうと思ったんですけど、結局途中どっかで捨てました。

次のペルーではマチュピチュに行きたかったんですよ。それで、クスコっていう標高3500メートルくらいの街にまず行って。身体が鈍っちゃうんで旅行中にけっこう走ったりしてたんですけど、クスコでも走りながらサウナ探してたら、ここにはありましたよ、サウナ。

クスコって、日本でいうと軽井沢みたいな所なんで、洒落たプチホテルみたいなのがあって、サウナって書いてある。で、ここらまでくると、自己紹介の時に「サウナで世界一周」だけじゃなくて、日本でライターやってて「世界のサウナの記事を寄稿してるんです」なんて、小ずるく吹かすようになって。するともう「入っていきます?」どころか「タダでも入ってけ!」なんて感じになるんですよ。

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で、このサウナも「タダで入ってけ!」って言われたんだけど、また前と同じで、まだ電源入れてないから熱くなるまで時間かかるっていうの。それで遠慮しておきましたけどね。

でもね、その後に行ったマチュピチュの近くには温泉があるんですよ。『Aguas Calientes』っていう。
“アグアス”は水で“カリエンテス”はホットだから、もうそのまんま温泉って意味。
まさに日本の「登山の帰りには温泉」みたいなやつ。ってことは、それと一緒にサウナもあるだろうと。

街歩いてたらサウナ顔したようなオッサンも多いし、これは間違いないって温泉に入ったら、サウナは無かった!

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クスコにはもう一軒あったかな。『Andina Spa』っていうサウナ。ここはネイルサロンと美容室とネットカフェも一緒になってるんだけど、サウナに入ろうとしたら「壊れてるよ!」って。それじゃあ入れない。

その後はボリビアのチチカカ湖に行ったのかな。チチカカ湖には有名な浮島っていうのがあるんだけど、観光ツアーに参加したら、ボートでいくつもいくつも浮島を巡るの。そんなのひとつ回れば十分だって。
飽きちゃったよ、おまけに寒いし。

あ、あと、チチカカ湖畔のペルー・ボリビア国境のペルー側にある『プーノ』っていう街があるんだけど、そこにはサウナあったね。民宿が持ってるサウナみたいな。でも覗いたら「これはさすがにキツイかな…」っていうくらい汚い。

でも写真で撮ると趣があるんでFacebook用に写真を撮ったという。

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その後は、ボリビアではウユニ湖に行って、アルゼンチンでイグアスの滝に行って。
でも、サウナで世界一周とかいって、全然サウナに入れてないんですよ。

だから日本っていうか、特に東京の人は感謝した方がいい! 入ろうと思えば、そこら中にサウナがあるんだから。世界の田舎に行くと、ロウリュだとか輻射熱だのなんだの言う以前の問題で、サウナが無いんだから!
もう入れるだけで有難がらないといけないんだよな~。

まぁ水風呂はあった方がイイけど、とにかくサウナに入れるということだけでも感謝しなきゃいけないって気づいたのが南米だったな~。

まぁ、最後のアルゼンチンではサウナよりも肉が喰いたかったんだけどさ。

旅はこのあと、サウナの本場・フィンランドを擁するヨーロッパに突入。
次回『怒濤のヨーロッパ篇』をお楽しみに!!