Saunner Interviews

03: 平沢勝栄(衆議院議員)

2018.3.9

達観のサウナキャリア・衆議院議員 平沢勝栄 熱き50年を語る

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サウナとの出会いはかなり前になりますよ、アレですね、学生時代ですね。

学生時代に『東京温泉』……銀座の松阪屋の近くと、東京駅の八重洲側の地下にあってね。
最初は誰かに連れてってもらったんですよ。それまでは一回も入ったことなかったんだから。それで入ってみたら、「こりゃいいもんだ!」って。
一言でいえば、「ヤミツキになった!!」ってことですよ、今から約50年前に…。

というサウナ歴50年の年季の入ったサウナマニアがいる。衆議院議員・平沢勝栄氏だ!
テレビでもお馴染みの平沢議員は1945年9月4日岐阜県生まれ、現在72才。そのあまりにもエネルギッシュで、そして達観すら感じられるそのサウナ歴・サウナ観をたっぷり味わってほしい!

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大学を出て警察庁に行ってからは大阪にもいたんで『ニュージャパン』ね、難波の方の。あそこもよく行きました。

地方に行けば、その土地その土地に必ずサウナがあるからね。岡山の警察本部長やってる時も、岡山のサウナに行ってましたよ。
岡山の繁華街にあったんですよ、名前はなんていったかな~。『ハリウッド』?
あ、『ハリウッド』もよく行ったけど、もう一軒、川が近くに流れてて、名前が思い出せないんだけど、よく行きましたねェ。

今も時間があればサウナ!

地元の新小岩には『レインボー』っていうのがあるんですよ、あとは綾瀬に『銀河』っていうのがある。ココはよく行ってる!!
なんで『レインボー』より『銀河』の方がよく行くかっていうと、『銀河』の方が空いてて人と会わないんですよ。
『レインボー』行くと、知ってる人とばっかり会っちゃうんですよ。サウナの中で地元の知ってる人と挨拶ばっかりしてたら、疲れが取れないんで、どうしても『銀河』が多くなっちゃう。『レインボー』も広くていいんですけどね。

ただ失敗したことがあってね。サウナにはメガネ外して入りますでしょ。昔は知らないでかけたままサウナ入ってメガネ壊しちゃいましたから、外して入る。でもメガネがないとよく人の顔が見えないんですよ、サウナの中で。すると知ってる人が入ってきてもわからなくて、

「なんで挨拶しないんだ!」

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って怒られたことあるの。見えないんだもん。だからメガネもかけなきゃいけないんだけど、そうはいってもね、メガネがダメになっちゃうんでねェ。

だから地元のサウナに入る時は、みんなに頭下げてれば間違いないの、ね。
ただどなたかはわからない!!

でもサウナでいろんな友達との出会いはありますよ。サウナ友達っていうの。サウナの隣で色々と話しあってね。
「今度、応援しますから」なんていってくれたりね。

だってサウナの中は何もしないで座ってるワケだから5分、6分って。そりゃあ話をすることもありますよ。何人か、そういうサウナ友達も出来ましたよ。
そんな感じで今よく行くサウナっていったら、ココ『六本木VIVI』と綾瀬の『銀河』。新小岩の『レインボー』。それと新橋の『アスティル』もよく行きますね。
その四カ所。

つい最近までは、赤坂の地下入ったところ……整骨院かなんかの地下一階に、よく行く所があったんだけど(『EMサウナ』)、そこはつぶれちゃったの。
それと地元のスーパー銭湯も行くんだけど、そこももう知った人にばっかり会って、落ち着かなくなっちゃうから、少なめで。

サウナの入り方は、最初にシャワー浴びて簡単に体洗って、サウナに6~7分入ってから、すぐ水風呂に入る。
ここ『VIVI』だと水風呂がけっこう冷たいから水風呂に入ってるのは1分くらいだけど、他の所は2分くらい入って。それを2回くらい繰り返す。

ココの水風呂は冷たいですよ。そりゃあ水風呂は冷たい方がいいですよ。そりゃあもう決まってる! それでリフレッシュする!
サウナの効用っていうのはやっぱりリフレッシュするってことじゃないかな、体もそうだけど、心もリフレッシュする。

気分を一新して、またやる気が出てくる。そしてサウナを出たらば、また動き出す。

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年頭なんかは特に新年会なんか多いでしょ? その合間なんかに、ちょっと時間があったら、その時間を見つけてちょっと行くっていうのがイイんですよ。
もう30分あれば充分ですから。30分時間が空いたらサウナに行っちゃう。
朝からズ~ッと仕事して、それで30分時間が空いたらサウナ行ってリフレッシュして、また仕事する。
すると頑張れる!!

お風呂でもいいんだけど、お風呂だとまたちょっと違うんですよ。
だから私が今一番残念だと思うのは、議員会館の地下に運動場があるんですよ、運動場っていうかジム。
そこはシャワーが20いくつあったりするんですけど、サウナがないんですよ!
おそらく、「サウナは贅沢だから」っていう批判を受けるからないんだと思うんですよ。

ジムはものすごく広いんですよ。マシンなんかもいっぱい置いてある。でもいつもガラガラなの。
それだったらサウナ作ってくださいよっていうの。
サウナの方がはるかに効果的だと思うよ。ランニングマシンだのズラーッと置いても、ほとんど使われてないから。
サウナだったら使う人も多いと思いますよ。ここのサウナでだって、国会議員と何人と会ったかわからないですもん。

本当にお金ある人はね、ニューオータニのスパとかなんかのメンバーになったりするんでしょうけど。まぁそれはよくわかりませんけど、みなさんお好きですよ、ここでは本当によくお会いしますもん。

サウナは世界中のいろんなところで入りましたよ。トルコに行けばターキッシュバスっていうようするにスチームバスがありますし。外国に行ったらばね、どこに行ってもホテルにサウナはくっついてますよ。
まぁ世界中全部のホテルにあるかはわからないですよ、でも私の行くホテルはどこもジムとプールとサウナはワンセットになってますよ。だから私はジムはやらないですけど、必ずサウナには入りますよ。

日本でもそうでしょ。いいホテルはだいたいサウナがついてるでしょ?
サウナっていうのは、そのホテルのグレードを表してるんじゃないかな…。
だからワタシが海外行くときら、必ずサウナがあるかないかは確認してますよ。

まずサウナをチェックする。

しかもあんまり早く終わらないで、夜遅くまでサウナに入れて、しかも朝早くからやってるところ。24時間やってるところはあんまり海外にはないんですけど、ようするに朝早くからサウナをやってるホテルに泊まる。
温泉いっても朝に一番風呂に入るじゃないですか? アレと同じでサウナに入ってから朝御飯を食べるという、ああいう感じ。
早いところは5時からやってますしね。ということは朝4時から暖めてるワケ、エエ。

それで

北欧のサウナも行ったし、大使館に駐在してたロンドンも、

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市内にいっぱいサウナがある。

でもロンドンのサウナはアレなんですよ、私の知る限り看板が出てない。『サウナ』っていう看板が。見たことないもん『サウナ』なんて看板。でもいっぱいある、看板のないサウナが。
だから初めてロンドンに来た観光客なんかはわからないんだけど、現地の人はどこにあるか知ってて、ちゃんとサウナに入ってる。

イギリスのサウナはだいたいプールと一緒になっててね。だから簡単に泳いで、それでサウナに入る。だから運動にもなっていいんですよ。ただイギリスの場合は男女混浴なんですよ、私がロンドンにいた頃ですからもう30年前のことですけど。30年前のロンドンのサウナは男女混浴だった。それでプールも男女混浴で水着つけないで泳ぐ人もいる。
あ、ドイツもそうね、男女混浴。プールも素っ裸でね。
でもなんといったらいいのかな。女性の方もそんなに恥ずかしいって感覚はないんじゃないかな。サウナではでっかいバスタオルみたいなの体に巻いてますし。

あと海外のサウナは水ぶっかけて温度調整できるでしょ。日本はできないでしょ。
海外のサウナと日本のサウナの違いっていったらそれなんだろうけど、日本の、この『VIVI』みたいなサウナ室がいいんじゃないですか?
トルコだとかインドだとかのスチームバスもまたいいですけどね。あと韓国やトルコやインドでもアカスリしてくれるんですけど、男の人がやってくれるんですよ。インドなんかもう大きな毛むくじゃらの男の人が出てきてね、それが体をガアアアアーっやるんですよ、ものすごい力で。だから皮膚が痛くなっちゃう!! アレはちょっとかなわない。

まぁそれだけ世界のサウナ入ってきたけど、やっぱり今まで入ったサウナで一番よかったのは、それは『東京温泉』ですよ。銀座も東京駅も両方とも。
銀座の方は個室になっててね、それがよかった。ちょっと高かったけどね。それで蒸し風呂ですよ、一人一人箱みたいになってて首だけ出すあれ。
あとは、オークラとキャピトル東急にもあったのかな、平成4~5年まで。あと火事になったホテル・ニュージャパンもあった。蒸し風呂のが。よく行ってたんですけど。でも水風呂はなかったな。個室になってて、箱の蒸し風呂と、それと洗ってくれるのとマッサージがワンセットになってた。それでいくらくらいだったかな~、平成4~5年頃で5~6千円くらいだったかな。
一流ホテルにしてはけっして高くないでしょ。今はなくなっちゃいましたけどね、残念ながら。それから東京駅の方の東京温泉は個室じゃないですよ。デッカイ風呂があってね。24時間やってたんじゃないかな。ココが良かったのは、アカスリでもなんでも待つっていうことがまずなかったの。ようするにあそこは、アカスリなら、そのベッドがい~っぱいあってね、もう10くらい。だから混んでても、すぐにアカスリしてくれる。
それにみんなうまかった! うまいといえば『レインボー』。あそこはうまいッ!!
ここの『VIVI』もうまいですけどね。やっぱりマッサージとかアカスリとかがうまいから、そこに行くんですよ。だってお風呂はどこでも同じだもん。

この「お風呂はどこでも同じ」という発言はすごい。サウナにハマりだすと、ココのサウナがいい、ここのサウナが悪いなどと、ついつい自分の肌にあったサウナを見つけたくなるものである。
しかし、そんなことを超越し達観したサウナマニアは、むしろどんなサウナでも、自分の肌の方からそのサウナに合わせていく。そんなサウナの達人の話は時々きくことがあるが、世界中の色々なタイプのサウナに50年入り続けた平沢議員が、まさにそれであった!!

私の家ね。ちっぽけなマンションなんですけど

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これから建てるっていう時に買ったもんですから、間取りも自由になるっていうんですよ。それでまず最初に作るって決めたのがサウナなの。小さな家なんですけどサウナだけはある。ようするにお風呂なんか入れても入れなくてもどうでもいいんですけど、サウナは入りたいから!サウナっていっても、一人入ればギュウギュウになるような小さなサウナですよ。
畳で言えば半畳くらい……いや半畳もないよ、半畳もないくらいですけど、入りたくて作った。

ただ実際作ってつくづく思ったんだけど、問題は、サウナを暖めるまでに時間がかかる。やっぱり1時間くらいかかるんですよ。それが待てない!! だからなかなか入れないんですよ、外からコントロールでスイッチ入れられるワケじゃないから。
だから今、家のサウナに入るのは月に1~2回ですかね。最初の頃は、月に4~5回、週に1回は入ってましたけどね。でも、そんなの作っちゃったから大変ですよ。部屋を売ろうなんてなった時に、「こんなの余計だ!」っていわれますよ、きっと。なにしろ普通サウナのある家っていうのは豪邸なんですけど、ウチはチッポケですから、サウナ作った分、モノを置くスペースが小さくなっちゃってんですから。もうサウナに入らない人にとっては本当に余計なモノでしかない!

そんな感じで家のサウナには今あまり入ってませんが、その分、外にいるときは30分あればサウナ行っちゃいますから。よくサウナで言われるんですよ。
「もう帰るんですか?」って。あ、30分どころか20分。20分でサウナと水風呂を出たり入ったり2回繰り返せば、これはもう本当にリフレッシュしますから。

サウナというと、ついつい長く入ってる人がベテランのように思われるかもしれないが、これまたそのレベルを超越すると、短い時間でスッキリと汗を流せる達人の領域になってくる。おそるべし平沢勝栄議員のサウナ能力!

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あの、千葉でも埼玉でも講演に行ったりしますでしょ。すると時間があまる時があるんですよ。ようするに、遅れちゃ悪いから、余裕見て出るじゃないですか? でも道路が空いてると早く着いちゃうじゃないですか? すると余った時間に何するか?
といったら、これはもうサウナに決まってるじゃないですか!!
決まってますよ、そりゃあ。するとネットでサウナを探すわけですよ。それが一番イイに決まってるじゃないですか!
これから講演するっていう時にね、サウナに入ってリフレッシュした方が絶対調子が出ますよ!!誰だってそうだと思いますよ。気持ちいいんだからサウナは。

だから気の毒なのは女性ですよ。男性用に比べて少ないでしょ、女性用のサウナ。
ココは女性も入れるんですけど、男女平等とかいいながら、サウナに関しては日本はまだまだそうじゃないところもありますよ。だから今、ぜひ作りたいのはサウナ議員連盟ですね。ただ国会議員の中で、誰がサウナを好きかっていうのを全て判ってるワケじゃないからねェ。ここで会う人はわかってますよ。だからその人たちを中心にしてね、あとは誰が好きなんだろうなァ、サウナ。それをまず調べてね。

そしてどういう形でサウナを応援したらいいかですよね。ようするにサウナ議連を作るなら、税制面だとか行政の政策の面で応援をしたいんですけど、そのどこを応援すればいいか? ですよ。サウナも色々な問題をかかえてると思うんですよ。燃料の問題ですとか、外国人の方の対応ですとか、とにかくいろんな問題があると思うんですけど、役所ではどこがカウンターパートなのか、それもまだわからない。

サウナは健康にいいから、もっと国民に広めようということと合わせて、色々な問題があるのなら、我々が役所との橋渡しになって、その問題を解決の手助けをしたいですよね。サウナにヤミツキになった国会議員としては、それはやらないと。

なにしろ私はサウナ党ですから。自民党じゃなくて、もうサウナ党!

--以上・日本サウナ党総裁・平沢勝栄氏のサウナ政見放送でした。

(取材/構成:カーツさとう)

Sauna Info

磊の温泉 六本木VIVI

住所
東京都港区六本木5-5-1 ロアビル4F
(日比谷線・大江戸線 六本木駅 3番出口から徒歩3分)
TEL
03-3404-4126
営業時間
24時間営業(年中無休)
※2月・8月の設備点検のための休館日を除く
ホームページ
http://www.roppongi-vivi.com/
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