「サウナってどう入ればいいの?」というみなさんへ

「サウナって我慢大会みたいなヤツでしょ?」

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ちょっと前まで、サウナのイメージといえば、間違いなくこれであった。しかしその考え方は最近、確実に変化しつつある。

「サウナって、ある入り方をすると、なんかスゲェ気持ちイイらしいじゃん!」

そんな事実を知り始めた人がすごく増えてきている。そうとはいっても、その“ある入り方”ってヤツを知らない人がまだまだ多いのもまた事実!

なにしろ、そんな入り方を知らない人が必ずサウナ好きに聞くセリフというのが、「サウナって何分くらい入ってればいいの?」ってやつ。たしかにオレ自身もサウナをまったく知らない時は、先輩サウナーの方々に、まったく同じような質問をしていた。しかしその質問にはこう返答するしかない!

「サウナに入ってる時間に決まりはない!!」

こんなこと言うと、「え〜じゃあ2秒でもいいの?」なんていう子供みたいなことを言う人もいるんで、サウナの入り方について、最初っから説明をしていく!

まず服を脱いで浴室に入ったら必ずしなければいけないことがある。温かいシャワーやかけ湯で体の汗や汚れを洗い流す作業だ。これはエチケット的な意味もあるが、ある程度この段階で体を温め、サウナ室に入った時の発汗を促す意味もある。

そしてサウナ室に入る前に、必ず体についた水分をタオルでよく拭き取る。サウナ室とは体を温めるのが目的なのに、体に水分が付いていると、サウナ室でその水分が蒸発し、気化熱で体の熱が奪われ、なかなか体が温まらないのだ。

さぁ、シッカリ体の水分を拭いてからサウナ室に入りました。ここで最初に出てきた“サウナ室には何分くらい入ってればいいの?”という問題が出てくるが、これはもう“自分の体が温まるまで”としかいいようがない。

自分の体が芯まで温まったような感じ。脊椎まで温まってるなァ〜といった感じになれば、もう出てもかまわない。この後には水風呂に入るのだが、

「あ〜もう水風呂に入りたい!」

と体が欲した時。それがサウナ室から出る時間だ。

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「だからそれが何分かって聞いてるの!」

そう思う人もいるだろう。しかし、サウナというのは、施設によって温度も湿度もまったく違うのだ。要するに温まり方がサウナごとに千差万別なのだ! それどころか同じサウナでも、日によってまったく違うこともある。サウナっていうのは生き物なのだ。生モノなのだ!! そこに利用するコッチの体調っていう要素も加わってくるだろう。そこには画一的な答えなんてあろうはずがないじゃないですか!

“何分”などという杓子定規な決め方ができるワケないじゃないの。その時その時に応じて、自分の体がサウナに入ってくれる時間を教えてくれるとしか説明できないのである。

またサウナ室では、特に男で多いんだけど、他の客と意地の張り合いみたいになって、ついつい長く入り続けてるなんてことがよくあるんだよね。でもハッキリ言っておく。アレが一番ダサい!!

逆にサウナの達人クラスになると、短時間での体を温め方を知っているのだ。それはサウナ室内でのポジショニングだったり、効果的に熱を吸収するポージングだったりして、またこれについては別の機会に説明しなきゃいけないんだけど、とにかくいいたいことは、長く入ってるヤツの方が、効果的な体の温め方を知らないダメサウナ野郎という考え方もできるということだ。

そう考えると、意地を張って長時間入っていることがバカバカしいでしょ? とにかく、体が芯まで温まり、水風呂に入りたくなったら躊躇せず出る!

これなのだ!!

で、サウナ室から出たら、次は水風呂である、と書きたいところだがちょっと待て!!

話を前後して、水風呂の後のステップも書いちゃいますけど、サウナ→水風呂ときたら、次は休憩ということになっている。この“サウナ”“水風呂”“休憩”の3ステップを1セットとして、3セットくらい繰り返す、これが基本的なサウナの入り方なんだけど、個人的にはもう1ステップ加えた4ステップで1セットとするという考え方を提唱したい!

それが“サウナ”“汗流し”“水風呂”“休憩”という4ステップだ!!

もともと“汗流し”っていうのは、水風呂に入る前のマナーとして、シャワーやかけ水で汗を流さなきゃいけない大事なこととされてたんだけど、あくまで水風呂前の付属物的にしか言われてこなかったのね。

だけどこれはもう必ず行わなければいけないことなんで、もう独立した1ステップとして考えた方がイイ。ということで、サウナ室から出たらば次にやることは、サウナ室でかいた汗を流すということだ。

ただ、これに関しては、水風呂の水でやる人、熱いシャワーでやる人と2パターンに分かれる。

熱いシャワーで汗を流すメリットは、汗がよく落ち、なおかつ水風呂に入った時、ここで初めて冷たい水に触れるので、その刺激が超気持ちいいというヤツだ。

水で汗を流すメリットは、手先や足先から徐々に水を掛けることで、水風呂に入った時の心臓への負担が少なくなるというものだ。

まぁこれは好きな方をやってください。熱いシャワーを使うと心臓に負担があるの? と思う人がいるかもしれないが、結局水風呂に入るときは心臓から遠い足先から水風呂にしずしずと入っていくので、それほど心臓に負担があるとは思えないし。水を体にかけるのも、それがけっこう気持ちよかったりするしね。

オレはその施設ごとに変わってくる。サウナと水風呂の位置の中間地点にシャワーがあればそれを使うが、なかったら掛け水でいいや! って程度の感覚、一番重要視してるのは、どっちの方が早く水風呂に入れるか? ということですね。

さ、2ステップ目の汗流しをシッカリしたら、水風呂にイン。

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さぁサウナ初心者にとって最大の難関がこの水風呂ってヤツだろう。

「あんな冷たいの、よく入れるね?」

ってヤツである。
それどころか、「あんなの入るのバカだろ?」

ってくらいに忌み嫌う人もいる。すみません、昔はワタシもそうでした。何度か入ろうとしても、冷たすぎていっつも断念してました。

しかし、先輩サウナーの方から聞いた入り方を実践してみたら、あっさり入れるようになったんですね。それが、力を抜いて、息を吐きながら水風呂に入っていくというヤツ。

それまでは、冷たさを我慢するように歯を食いしばって「グギギギギィ」なんていいながら入ってたんだけど、言われた通りに力を抜いて息を吐きながら、まぁ一言でいえば「タリラリラ〜ン!!」的に入ってみたら,これがあっさり入れた!

水風呂が苦手だっていう人は、ぜひ「タリラリラ〜ン」的に入ってみてほしい。絶対に新しい世界が待ってっから。

さてこの水風呂にもどのくらい入っていればいいの? という問題がある。これも答えはない。なにしろ施設によって水風呂の温度が違うんだから。これも自分の体が、

「しっかり冷えたなァ〜」

と感じたらば、脊椎も冷たくなってきたと思ったら出ればいいというそれだけの話である。

そして次は休憩である。

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デッキチェアがあればデッキチェアに、イスがあればイスに、イスもなければ浴槽のヘリに座って休憩するといいますか、リラックスしてグタ〜ッとしばし我を忘れる時間である。

この休憩もやっぱりどのくらいしてればいいの? って問題が出てくる。だが、これは一番わかりやすい。サウナに入ると心臓の鼓動は早くなってくる。そして水風呂に入ることで少しずつ元にゆっくりになってくるんだけど、このゆっくりとしてきた心臓の鼓動が完全に元の状態、サウナに入る前の状態に戻るくらい休憩すればいい。だいたいの目安は、サウナに入ってるのと同じくらいの時間で鼓動は元に戻ってるハズだ。

ところで休憩だけど、施設によっては露天のスペースがあって外気浴できる所がある。もしその外気浴できる場所がとても風通しが良くって、季節も冬で、ものすごく冷たいなんていう所だった時は、その前ステップの水風呂の時間をすごく短くするのもイイ。

水風呂にはチャッと浸かるくらいにして、汗腺だけをキュッと締めて、すぐさま外気浴で風に当たる。汗腺を締めた状態で、冷たい風に当たると、その風の冷たさと、体の芯から湧き出てくる温かい熱が、自分の体表上でせめぐ合うようにぶつかり合って気持ちイイったらありゃしない!

こんな風に、施設によって臨機応変に色々な時間を変えていく。それがサウナを楽しむコツだ。

さぁ!! サウナ−汗流し−水風呂−休憩を1セットとして、最低3セット繰り返してほしい!

すると3セット目の4ステップ目の休憩では、もうなんというか、トリップするといいますか、脳内からドーパミンがガンガン出てくるといいますか、なんともいえない快感に体が包まれる。

この気持ち良さを求めて、サウナーはサウナに向かうのだ!

さてここでヒトツ、まだ書いていない大きな問題がある。

どこで体を洗うのか問題だ!

これはもう好みで選んでほしいんだけど、1セット目に行く前。もう一番最初の体を流すついでにここで洗うという方法がパターン1。

3セットでも4セットでもいいけど、全セット終わった後、一番最後に洗うというのがパターン2。

でもオレの場合は2セット目の途中にいれている。つまり2セット目の最初のサウナの後に、汗流しをかねて体洗いを入れて、その後に水風呂、休憩というようにしている。

理由はいくつかあって、最初に体を洗うと、結局その後に何セットか繰り返しているうちに、また垢で出てくるんですよね。だからせめて2回くらいサウナに入った後の方が、皮がふやけて、よく体が洗えるんじゃないか? っていうのがひとつ。ふたつ目の理由は、最後に洗うと、せっかくドーパミンが出て気持ち良くなった状態なのに、体を洗うというマジメな作業をしたことで、シャッキリ状態に体も心もリセットされちゃうような気がするということ。

あと2セット目の水風呂の前に洗うというのは、水風呂で汗腺を締めちゃうより、サウナ効果で汗腺が広がってる時の方が、そういう汗腺とか毛穴とかの穴の中の汚れもよく落ちるような気がするんですよね。

で、全部汚れを落としたうえで、水風呂に入ってキレイになった汗腺を締める。ちなみに、体洗ってるうちに火照った体がちょっと冷え、水風呂に入りにくくなってる時もあると思う。そんな時は湯船にちょっと浸かって体を再度温めてやるっていうのもイイ。

施設によっては、温泉だったり薬湯なんて湯船もあるんで、この時にそういう湯に入ると、おっ広がってキレイになった汗腺や毛穴に、温泉や薬湯の成分がよく浸透するような気もするじゃないですか? そうなったら一石二鳥じゃん。

あと、フィンランドサウナ協会っていうフィンランドの団体が作ってる“サウナの入り方”みたいなイラストでもやっばり2セット目に体洗いを入れ込んでるんですよね。そんな理由でオレは2セット目に体を洗ってるけど、これはもう自分の好きな方法が一番いい。

いや、体をどこで洗うか? ってことだけじゃなくて、今まで書いた入り方はあくまで基本的1パターンっていうだけで、人それぞれ自分の好きな、そして効果的なサウナの入り方っていうのがあるはずなんですよ。それが場数を重ねることによって段々とわかってくる、見つかってくると思うんですよね。

だからそういうのを見つけるってのが、本当の一番気持ちいい入り方なんでしょうね。

なにしろサウナが生き物ならば、入ってるコッチも当然生き物だ! よくサウナは“火や水という自然と触れ合うこと”と言いますが、生き物と生き物が気持ちよくぶつかり合うといいますか、サウナという生き物と、利用者という生き物の恋愛ともいえるんじゃないすかね、サウナって。

いや!! むしろサウナと利用者の性交に近いかもしれない。

そりゃパターン化するより、自分ならではの方法を見つけた方が気持ちイイに決まってるよな〜。

(Column by カーツさとう)

パーフェクトサウナー オリラジ・藤森慎吾の真実

2015年11月。サウナ界に衝撃が走った!!

「週4日はサウナに行ってまぁ〜す!」
そんな芸能人のニュースがネット上を飛び交ったのだ。
人気お笑いコンビ『オリエンタルラジオ』の藤森慎吾、その人である。

だがしかし“完全にプロサウナーじゃん!”という驚嘆の声とともに、サウナにハマった理由として伝えられた“女子アナとの失恋で暇をもてあまし”というエピソードが、なんとも腑に落ちない感覚をサウナーたちに与えてもいた。
これは事実なのか? それとも面白さ重視のでっち上げ記事なのか? 週4日のサウナ通いは真実なのか? 真実だとすれば、芸能界屈指のプロサウナーに違いない藤森慎吾にとってサウナとはなんなのか? その真実が明かされる。


 

img01

失恋でサウナにハマったというのは……まぁ大きな間違いではないんですねぇ。自分の時間が増えたというのがありますから。
そして“週4日のサウナ通い”というのは完全に間違いではないですねぇ〜。なにしろ、もともとサウナが好きだったんですよ、小学生の時から。
オヤジがとにかくサウナ好きで、親子二代サウナーなんですよ。もちろん普段は家のお風呂とか近所の銭湯に行ってるくらいでしたけど、オヤジが気分良くなると、「よし今日はサウナ行くぞォ〜!!」って言って家族でサウナ行くんですよ。長野の諏訪って所にいたんですけど、車で1時間くらい掛けて、街を3つ4つくらい越えて、富士見っていうところ……原村とかあるあたりのサウナに入ってましたね〜。
もうそうなるとテンション上がっちゃって。でも友達に、「昨日、サウナ行ったよ」なんて言っても、「いいなぁ」って言われないんですよね、みんな小学生だから。でもボクは楽しかったんですねぇ〜。
まぁオヤジも好きだったんで性に合ってたんでしょうね。だからもうボクは小学生の時からサウナにハマってたんです。
水風呂も小学生なんかだとすぐに出ちゃうじゃないですか? でもボクだけはずーっと入ってましたね。

水風呂マニアの小学生、藤森慎吾。これはもう根っからのサウナーであったのだ!

img02いま思えば、あの時の水風呂がすごい良かったのかもしれませんね。富士見ってホント標高1千メートルくらいにあるところなんで、水風呂の水もブワッシャ〜ンですごい勢いで掛け流しでしてね。その横にコップが置いてあって、その水を呑むとまたすごいウマイんですよ。
「水うめェ〜な〜」って。ただ、中学でオヤジの転勤があって、ボクも一緒に香港に行っちゃうんで、そこからサウナをおろそかにしちゃう時期が大学まで続いちゃうんですよ。で、芸人になってからサウナが少しずつ復活してきて。サウナってやっぱりちょっと贅沢なイメージあるじゃないですか? お金を払ってリラックスするひとときを買うっていうような。そんな時に自分で仕事するようになって、自分で払えるようになった時に、こりゃ行かない手は「ないな!!」って。だって気持ちイイから!!
でも今みたいに、週3、4と行くようになったのは、去年ですね。香港日本人学校の同級生だった小坂潤平クン(サウナ総研理事)……潤平と一緒に通うようになったのが大きいですねェ。

それまでサウナ行くといってもやっぱり1人だったんですよ。吉本の芸人さんでいえばサウナ好きな博多華丸さんとかと行くこともありましたけど、フランクに声かけて一緒に行けるという感じでもなかったですし。
でも潤平が2年前に「Saunner」というサウナ専門誌の出版に携わったことを機にサウナが好きだと言い出すんで、いやいやちょっと待て、「オレの方のが好きだ!!」と。それで去年は香港にも行って一緒にサウナに行きましたし、全国の色々なサウナを彼に教えてもらって一緒に行きました。いや〜ここまでサウナの話をできる人間が身近にいなかったんで、それがうれしくって、サウナの話で盛り上がり、サウナ熱は再沸騰し、最初に話した理由もちょ〜っとあったりして、気付けば週4回はサウナに来るようになってしまってるという。そういう意味ではサウナってコミュニケーションの潤滑油としてもすごく有効ですし、コミュニケーションの場として最高の場だと思うんですよ。
汗かきながら、普段と違う極限の場で男同志語らうっていうのも、これは奥深いものがあると思うし、サウナでしか話せないこともあるし。今いる西麻布のサウナ『アダム&イブ』がボクのホームサウナなんですが、こうやって週4日も通って常連になると顔なじみがどんどん増えてきて、それも醍醐味だと思うんですよ。名前こそ知らないんですけど、スキンヘッドのあの人またいるな、とか、マッチョなあの人今日もいるな……「こんにちわ」なんてアイサツしちゃったりして。『アダム&イブ』は、ホームサウナというよりも、ボクは、「家のサウナ」と呼んでるんですけどね、エエ。家からも非常に近いんで、家の風呂に入る感覚でココに来てます。
ま、去年引っ越しまして、その時に潤平にも相談したんですけど、
「オレ、引っ越すんだけど、やっばりアダイブ近い方がいいよね?」
(注:“アダイブ”とは『アダム&イブ』の略)って、ココの近くという条件で今の家を決めました。とはいえ歩くとちょっとあるんで、サウナ行く用に自転車を買いました!

引っ越しも自転車も『アダム&イブ』の為。自ら“家のサウナ”と称するこのサウナの魅力はどこにあるのか!?

img03アダイブさんのサウナは本当にボクの肌に合うんですよ。もちろんいろんな好みもあると思うんですけど、やっぱりサウナはどのくらいの湿度に保たれているか?っていうのが自分の中では大事なポイントで。カラッとし過ぎてるサウナってピリピリするというか汗が出づらいじゃないですか? 正直「ン〜…」って思う所もあるんですけど、ここは温度100度前後なのにシッカリ湿度が保たれていてホント汗が出やすい。あとアダイブさんといえばやっぱり水風呂ですね。都内屈指の冷たさを誇る15度設定! チラー効いてますよ。
まぁ仕事の合間にちょくちょく他のサウナも行ったりしてるんですけど、ベーシック18度くらいですか、スタンダードで……ん〜ちょっと物足りないですね正直。まぁいいんですけどね。
あとまぁココでもうひとついうと、スペシャルドリンク『オロポ』!

ついに出た謎の言葉『オロポ』!? この実態は何なのかッ?

img04最初、常連さんが、「○×△ポ!」みたいなよくわからない発音でなにか注文していて、出てきたドリンク飲んでるんですよ。その時は一体なんだろうなァ〜と思ってたんですけど、潤平と一緒に来た時に、「ここ、なにか謎のドリンクあるよね?」って聞いたら、「それ、オロポだよ」と。オロナミンCとポカリスエットを混ぜた超ハイブリッドドリンクだよ、と。
それで知って飲んで。これは雷に打たれたような衝撃でしたね。
まぁ常連さんは「オロポ」って注文するんですけど、正式名称は“オロポカ”って言うんですよ、メニューにもそう書いてあるし。だからボクもしばらくは「オロポカ」って注文してましたね。
そして三カ月くらいたって、やっと、「オロポ!!」って言えるようになりましたね。この“オロポカ”から“オロポ”の壁ってけっこうあるんすよ。
それが今では、ロッカーナンバーを加えて、「26番オロポー」 ってなもんですよ。

マイロッカーに保管された藤森慎吾厳選のアメニティーを見よ!!

img05ボクが選んだっていうか、もともとボクが使ってたモノは、全て潤平に捨てられて、その後に彼が選んだモノなんですけどね。潤平は美容アメニティにこだわるので。 まずはボディソープが『AVEDA』というアメリカのモノで、香りも非常にいいですし、すごい保湿力も高くて、オーガニックなんで肌にもイイという。
潤平に薦められて買いにいってビックリしました。最初はこのAVEDAでシャンプーとコンディショナーも揃えたら、なんと4万円近くしまして。
「エ!? ちょっと待って」って一瞬ためらいましたけど、それも恥ずかしいんで、奥歯噛みしめながら払いました。でも今は,シャンプーとコンディショナーは『サラヴィオ』という日本のオーガニック化粧品メーカーで。どうやらボクの髪質に合ってるみたいで、洗顔フォームと美容液もサラヴィオです。
それに歯磨き粉もオーストラリアのオーガニックですね。
まぁ毎日のことだし、せっかくなんでいいモノ使いたいな、という。食事とかもそうなんですけど、その分一生懸命働こうと思うじゃないですか。
やっぱりサウナを最高のコンディションで味わいたいですから。

ストイックなのかウワサ通りチャラいのか!? 藤森慎吾の好きなサウナ・全国篇

やっぱりもうサウナ語る上では欠かすことはできない静岡の『サウナしきじ』ですね。
1日休みとれたら必ず行っちゃいますね。だから「明日休みだから静岡にサウナ入りに行くわ」なんていうと、二度見ならぬ二度聞きされちゃいますね。
旅行にはいいですよ、サウナ。泊まれるしね。サウナを中心に食事があったり観光があったり。しきじと必ずセットで食べに行く海鮮丼の店が静岡駅前にありましてね。東京だったら3000円するようなヤツが1000円ちょっとで食べれましてね。名前は『清水港 みなみ』っていう店で、ちょっとその名前で行きにくくなっちゃってるんですけどね 笑。しきじに泊まった翌昼に食べに行くんですけど、11時の開店と同時に大行列なんですよ。だから11時に行ったら2回転目になっちゃうし、かといって1時間前に行っても早過ぎるし、しきじに通いつめることで、並び始めるのにちょうどいい時間・10時40分をやっと導き出しました。
あとは『神戸サウナ』ですかね。施設的にも最高ですし、水風呂も気合い入ってる時は14度ですし、まさかの20分に1回やるロウリュのタオルを振るキレが凄いですもんね。
マッサージをしてくれる女性で、1人好きなコがいるんですよ〜。大阪で仕事がある時でも神戸まで行きますね。
週に1回名古屋で仕事もしてるんで、名古屋では『ウェルビー』さんですとか。北海道だったら札幌の『ニコーリフレ』、京都の『ルーマプラザ』、富山の『アルプス』とか。
近場なら東名厚木、相模、草加の『健康センター』に『ユーランド鶴見』。東京なら『サウナセンター大泉』……一応、行ったサウナを食べログ的に全部点数付けてスマホに記録してるんですよ。
アダイブを4.0という基準にして、しきじが4.5でやっぱり最高点ですね〜。
あと、これからは本場のフィンランドにも行ってみたいですねェ。雪に飛び込みたいんですよ。やっぱり。やったらインスタに載せたいなぁ〜。
上富良野の『白銀荘』でも雪に飛び込めるんですって? そこも行きてェ〜なァ〜。

いま明かされる藤森慎吾、こだわりのサウナルーティーン、そして!!

img06サウナの入り方はココですと、シャワーでザッと体を洗い流して、頭皮が熱くなっちゃうんで髪も濡らしまして。その後に水でキンキンに冷やしたタオルを頭に巻いてサウナ室に入る。
サウナ室に入ったら、ココの砂時計が5分なんで2回転の10分経ったら、いつ出てもイイという自分のルールがあるんです。フィンランドの学会かなんかで発表されてたと思うんですけど、10分以上入る人と入らない人では、10分以上入ってた人の方が長生きするそうなんで、ボクはそれを信じて最低でも10分入る。
そしたらシャワーで汗を流して……あ、水風呂入る前にこれだけはみなさん必ずやってほしいですね、どこのサウナでも。この時のシャワーも昔は水だったんですが、今はお湯ですね。熱いシャワー浴びて、体が熱々のまんま水風呂に入る。これは昇天しますね!
そして3分くらい体がキンキンに冷えるまで水風呂に入った後、イスで5分から10分、ポ〜ッと休憩! 正直この時が一番気持ちイイかもしれませんね。これを3セット。

で、この2セット目か3セット目にサウナ室でオロポを注入する。ほら、アダイブはサウナ室で飲み物を飲めますから。まぁ正直都内で一番料金高いサウナですけど一番自由なサウナですから。
で、締めに髪の毛は洗いますが、体はボディソープをあんなの買っておきながらシャワーで流すだけにして。ってのも3セットもすると、汗もキレイになってますし、毛穴の汚れも落ちてますから。ま、これはイメージなんですけど、そこにボディソープ塗ると,なにか毛穴に詰まっちゃうような気がして。
最後に締めの熱いお湯に軽く浸かって、熱いシャワーを浴びます。そして美容液などでケアと。やっぱり、そうやってサウナ入るのが全ての機動力になってますよ。仕事終わってココ来ると本当に切り換えができて。

仕事でもイヤな日あるんですよ。スベる日あるんですよ。スベった時、イヤ〜な汗出るんですよ。それが付着したまま寝ると気持ち悪いんで、それをサウナで内側から押し出さないと。
だからサウナのない生活なんて考えられないんですよ。サウナと結婚どっち取る? って言われたらサウナ取りますもん。
ボクの今後の使命として“サウナは男性のモノ”というイメージが強いんで、女性により広く“サウナは健康にも美容にもいいよ”ってことを伝えたいんですよね〜。コレはチャラ男にしかできないことだと思ってるんですよ。
女性というと、岩盤浴だホットヨガだに行きがちですけど、やっぱり“サウナ”!! サウナが好きな女性はモテるよって言いたい。女子は「サウナ好き」って言った方が男にモテるよ! って啓蒙したいですよ。
女性にとってもサウナは最高だと思いますよ。男であるボクにとっては、サウナに水風呂っていったら、両手に美女抱いてる状態くらいの幸せなんですから。
いや! 両手だけじゃないな……両脇、そして前後にもグラマラスな美女を抱き抱えてるのと同じ。それがサウナなんだよな〜

この取材の5日後。藤森慎吾は東京マラソンを走った。
そして市民ランナー憧れの4時間以内でのゴール・通称“サブフォー”をマラソン初挑戦で達成するという驚異の結果を残す。サウナは、その快挙を精神面、肉体面で支えた一要素でもあったに違いない。

芸能界随一のパーフェクトサウナー・藤森慎吾にとって、サウナは美女を全方向で抱き抱えるほど気持ちいいものでもあるが、気持ち良さだけではない千万無量の効果までがあるということが証明されたかもしれない。